トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「私は闘うとき、相手も場所も関係なかった。いつも同じように集中した。理念も考え方も変わらなかった。最強の肉体を誇るというほどではなかったが、私はそこそこの体格で、健康だった」

「十八歳のときの私は、家族の中で誰よりもーーー二十歳から三十歳だった兄やいとこたちの誰よりも強く、私をいじめる人間は一人もいなかった。どんな相手と闘っても圧勝するようになったら、いったいどうやって成長すればいいのだろう」

「私には、手本になる人や、『邪魔だ、どけ』と威圧するやつや、方向性を与えてくれる人間が必要だった。だから自分に、片手だけで闘う、手を使わずに試合をする、足だけで練習するといった試練を課すようになった」

「さらには、試合相手やトレーニングの相手がどんなに強くても、『これから左足を取るぞ』と言ったりもした。相手は、『おいおい、まさか』と思うが、私はその通りにやってのけた」

「これからやることも前もって言ってしまった試合は、私にとっていつもの十倍も二十倍も厳しいものになる。こうして私は、成長し続けるために、さまざまな問題を自分に課し続けていたのだ」
byヒクソン・グレイシー