
「私はグレイシーファミリーの一員であり、伝統を受け継ぐファイターの一人だった。自分の才能を生かして手に入れたい夢があり、優れたファイターにもなれる自信があった」

「それは自然なことだった。だから私は、ファイターとして目指すことのできる最高の夢だけを残し、他のすべてを捨てた。十八歳になり、高校を出て自分の進路を考えたとき、私は正式な教育を受けるべきなのか」

「それとも、自分のやりたいこと、本当に自分の人生だと思えるものを信じ、一族の伝統を守り続けるべきなのかと想像してみた」

「当時の私は、プライベートレッスンを受け持っていたので、デパートや銀行のマネージャー並みの収入があり、実は自分で食べていくこともできたし、車だって買えた」

「だったら、大学に行く必要などあるのか?私は信じるものをあきらめたくなかった。それだけだ。大学進学や医者を目指すという話はそれで終わりだ。簡単なことだ」
byヒクソン・グレイシー
