Technical Stand up

柔術の本質、セルフディフェンスの動きの基礎・基本は受身と柔術立ち(Technical Stand up)。
柔術立ちの動きの元を辿れば「エビ」の動きです。
武術の動きには自然な動きと汎用性があります… だから自ら自分の身体を壊す動きをしません。
スポーツ競技は特化した自ら身体を壊す動きも多い… だから一部の強い人しか残れないことが多い。
その一部の強い人も年齢を重ねれば身体を壊しやすい。
だけど、スポーツの本当の意味は、心身の健康を保つだけでなく、楽しみや充実感を得るための身体活動であり、元々は義務的な労働から離れた「気晴らし」を意味するそうです。
現在、スポーツですら本当の意味を無くしてしまい、競技性が強くなりすぎて本質が変わり競技ビジネスに変貌してしまいました。
競技やショービジネスがあってもいいと思いますが… 武術・武道の真の意味が見えなくなって競技者以外の普通の人に届いていないのが残念です。
武術・武道は、一部の強い職業競技者を作るためのモノではなくて、老若男女問わず誰もが身を守るための動きや強さを身に付けるためのセルフディフェンス(護身術)なのです。
※ (エビとは、マットを蹴りながら体を捻って後ろに進む、相手の押さえ込みから逃げるための基本的なムーブです。この動きはエビが後ろにすばやく跳ぶ姿に似ていることから「エビ」と名付けられました。)