自分が実現できることを客観的に考えて、状況にあった戦略を立てるのだ

「ベンツの広告は、ベンツを持たない人はかっこ悪いと思わせようとする。どんな商品でも同じで社会とはそんなものだ。人の期待に応えて生きていると、『ちぇっ、車がベンツじゃないなんて、自分はつまらない人間だ』と思うようになる」

「そんな人は、社会という歯車の中の、ひとつの小さな擦り切れた歯にしかなれない。そんな歯車なんかにこだわる必要などないのだ。支え合う相手さえいれば、今の自分のままでも幸せになれる」

「幸せになるために必要なものは何だろう?どうすれば手に入るだろう?いつも自分に問いかけ、現実的な目で見ることだ。ブラジルで質素な家に住んでいると、『どうしても豪邸に住みたい。ベンツに乗りたい』とは思わないはずだ」

「いったいどうやったらそんな夢が見られるというのだろう?それより、すでに手の中にある可能性に気づくべきなのだ。恋人を連れて田舎に戻り、自分の畑で芋をつくれるのではないか。鶏を育てて気楽な暮らしができるかもしれない」

「産みたての卵を食べ、ときど一羽を絞めて食べてもいい。そう考えたほうが幸せになれ。しかもそれは、イパネマビーチに豪邸を建てて暮らすよ夢よりも、実現する可能性がはるかに高い。自分が実現できることを客観的に考えて、状況にあった戦略を立てるのだ」
byヒクソン・グレイシー
