私の黄金時代はゆっくりと去っていき、ふと顔を上げたときには、もう消えてしまっていた

「どんなにホクソンに会いたいか。ホクソンが天国にいるならどんなに嬉しいか。そんな話をするチャンスも、ちょっとした思い出の数々を一緒に懐かしむこともできなかっただろう」

「自分のことばかり考えてしまい、家族と向き合えないなら、たとえ、練習に打ち込むことが悲しみを乗り越える一番の方法だとしても、そんなことはできなかった」

「家族と一緒にいることのほうが、ずっと大切だった。それ以外のことは、何もするべきではなかった。私はまたとない機会を見送り、最高の舞台で闘うはずだった相手は、まもなく行われた別の試合で負けた」

「世間での評価を下げてしまったその男との試合には、もはや魅力はなく、別の機会を待っているうちに二年が過ぎ、私は少しふさぎ込むようになった。ホルモンレベルは下がり、テストステロンがかなり減少していた」

「私と家族が立ち直ることに気をとられているうちに、私の黄金時代はゆっくりと去っていき、ふと顔を上げたときには、もう消えてしまっていた」
byヒクソン・グレイシー
