世の中を変えられる行動になる

「私がよく通る道にいる子供や物乞いのほとんどは、私のことを知っている。しかし、それは、お金のためではない。確かに私は施しをするが、一方的に与えるだけでなく、私のほうにも受け取るものがある」

「彼らは、ただ手を差し出してくるだけではなく、気持ちが通じ合うように笑いかけてくれる。私が施しをするのは、哀れみからではないことを、ちゃんと分かってくれているのだ」

「ボールを使って私の気を引こうとする子供もいる。自分の存在をアピールして、目にとめてもらいたいのだ。関心を向けてほしい。認めてほしい。それはお金のためではない」

「だから私はアドバイスをするか、持ち合わせの小銭をご褒美にして、質問に答えてもらう。『いい子だ。今度は笑顔を忘れないで。女性がお金をくれると思うよ』と教えたりする」

「そうやって一つひとつに心を込めることで、それはただの哀れみではなくなる。世の中を変えられる行動になる」
byヒクソン・グレイシー


