ただ勝つためにそこにいた。そして、負けた。

「黒帯の中には、長年の経験を積んだベテラン選手から、比較的経験の浅い選手まで、幅広い選手が集まっている。少なくとも、クロンが破れた相手は、そのトーナメントで優勝したほどの実力者で、それはある意味で救いだった」

「ニ試合目で負けてしまうような弱い相手に負けたわけではなかったし、後で考えてみると、そんな選手をコントロールしようとしていたクロンは、健闘したといってもよかった」

「しかし最後には、体がもたずギブアップしてしまった。相手はクロン・グレイシーを破った後、大きな力を手に入れたような気持ちになっただろう」

「そのまま勝ち続けて優勝した。相手はヒクソン・グレイシーの息子だということや、いろんな報道を気にかけ、クロンのことを恐れていたはずだ」

「だから能力のすべてを出しきった。一方、クロンはというと、ただ勝つためにそこにいた。そして、負けた」
byヒクソン・グレイシー


