一度シマウマを捕らえたのを逃してしまった、若いライオンのように

「クロンはヨーロッパカップに出場して、優勝を勝ち取った。それからアメリカに戻り、パン・アメリカン・チャンピオンシップに出場して、決勝まで進んだが、そこで前回とは違う相手に敗れる」

「私はクロンに言った。『よくやった。本当に腕を上げた。成長したのが分かったよ。誇りに思う』。彼の試合は、すべてが形になり始めていて、あとは経験だけだ。クロンは言う。『父さん、前よりずっと落ち着いていられるようになったよ』」

「たとえ決勝で負けて銀メダルしか取れなくても、それほど腹を立てていないようだった。私は言った。『優勝にこだわらなくてもいい。もっとやることがあるし、まだ準備不足だ。でもあと一息で、すぐにお前の時代がくる』」

「『勝った試合では主導権を握っているから、そんなに負けることはないだろう。テクニックは十分にあるし、敵の攻撃を封じる方法も知っている。あとは、ライオンのように、冷静になるべきときに、冷静になればいいだけだ。お前は勇敢だったし我慢強かった』」

「『チャンスもあった。でも経験が足りなかった。私が教えたとおりに、チャンスをとらえていたが、うまく生かせず、指の間から逃してしまった。一度シマウマを捕らえたのを逃してしまった、若いライオンのように』」
byヒクソン・グレイシー


