「父(エリオ・グレイシー)が九十五歳でこの世を去った。しかし父はその直前まで、自分を老人だとは思っていなかった。話すときも考えるときも自分らしさを失わなかった」

「父の農園に子供をつれて行くと、父はまずこう言った。『道着を持ってきたか?道場へ行って練習だ』。もちろんその頃には、父はずいぶん体が弱くなっていたので、勝負をすれば完敗したはずだ。それでも、自分の柔術を教えてくれた。私たちに技を伝えたいという気迫はどこまでも強かった」

「父には自分が無理だと感じることなど、何一つなかった。驚異的な精神力だ。それは肉体を超えたものだった。幸せを本当に追求するという、心のあり方を映したものであった。私は自信を持って言う。父は死ぬまで、本当に幸せな人だったと」
byヒクソン・グレイシー

柔術の本質、セルフディフェンスで生涯を生き抜いたエリオ・グレイシー先生… 柔術の本質、セルフディフェンスは何も戦いだけではありません。

波瀾万丈な人生を柔術… セルフディフェンスで生き抜いたエリオ先生は柔術で幸せに生きた体現者でした。

柔術の本質を忘れてしまったBJJやMMAは一部の強者のモノになりました… 老若男女、誰でも弱者でもできる柔術はセルフディフェンスで柔術がセルフディフェンスそのものなのです。