トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪
「ライオンにもネズミにも、人間が見習うべき点がある。まずネズミは、最高に守りが堅い。攻撃する力がなくても、我慢強さでは一番だ。一匹のネズミが人間の前を通って巣穴へ戻ったら、人間がいなくなるまで絶対に出てこない。たとえ飢え死にしてもじっと待つ。我慢強いこと、それがネズミの長所であり特徴だ」
「一方、獲物を捕らえる能力が抜群のライオンはどうだろう。彼らはすぐに獲物をしとめることができるように見えるが、むやみに攻撃しない。冷静に待つべきだと知っている。獲物に近づき、とどめをさすことのできるベストな一瞬を待つ。もちろん攻撃力も欠かせない。ここぞという瞬間に、一発で獲物をしとめなくてはならない。失敗は許されないから、最後まで警戒を緩めず、攻撃にすべてのエネルギーを注ぐ」
「つまりライオンも我慢強い。しかしネズミとは違ってライオンの我慢強さは、攻撃のためのものだ。ネズミの我慢強さは生き残るため、身を守るためだ。人生の中でも、守りに入ったときと、攻撃に出るときのどちらの場合にも、この我慢強さが必要になる。忍耐がなければ、たとえ戦略や目標に到達したいという強い意志があってもうまくはいかないだろう」
byヒクソン・グレイシー
柔術をスポーツ競技としてとらえていないヒクソン先生の柔術は柔術の本質であるセルフディフェンス… 生き残るためには我慢が必要だと説いていらっしゃいます。
スポーツ競技は短い時間制限の中でエゴとエゴをぶつけ合うので時間をかけて待つ忍耐や我慢はほとんど磨かれません… ライオンもネズミも我慢強さが違いますが、生き残るための知恵や戦略は人が生きていくための柔術の本質である誰でもできるセルフディフェンスに通じるものがあります。