トラスト柔術アカデミー鹿児島・持永木材グレイシー柔術クラス♪
「エリオは常日頃から、頭の明敏さとタイミングと闘争本能の重要性を強調していた。戦いについて喩え話をするのが好きだった。事の真偽はわからなかったが、私たちはそれを信じた。彼のお気に入りは、ブラジルの熱帯雨林でインディオが槍でジャガーを狩る話だ」
「ピサン(横蹴り)をボクシングのジャブのように使う迎撃法の比喩としてその話が使われた。インディオの狩人は樹上のジャガーを見つけると、音をたてて気を引き、怯えたふりをしてつきまとわせた。狩人は賢かった。槍を振りかざして見せつけたりせず、逆に隠し持っていた」
「ジャガーは待ち伏せ型の捕食者だ。獲物の背中に飛び乗り、噛みついて首を折る。獲物を射程に入れたジャガーが攻撃を仕掛けようと全力で跳躍した瞬間、インディオは振り向きざま、胸に槍を突き刺した。『インディオを見ならえ』エリオは言った。『攻撃射程に入ったと相手に思わせ、インディオの槍と同じようにピサンで迎撃するんだ』」
「タイミングも戦略もない盲目的な勇気ではジャガーを倒すことはできない、と父は指摘した。そこでこの話を格闘技に結びつける。『空手家が顔を蹴りたい場合、まず距離を取る必要がある。こっちが蹴りで相手の脚を迎え撃てば、相手は蹴りをくり出せない。ただし、インディオのように自分の力を信じて実行する必要がある』」
byヒクソン・グレイシー
《持永木材(株)》
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