トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪
「第二次世界大戦の影響もあるのかもしれない。当時、多くの日本人はプライドを傷つけられ、敗北を認めることができなかったのだろう。しかし私の場合は、敗北はいつも身近な存在だった。心の中で、百回、二百回、いや、何千回も負けた」
「だが、他の人がそれに気づくことはなかった。私は負けたくないと考えるあまり、負けることを常に考えずにはいられなかった。負けることが怖かったからこそ、それを克服するための資質を身につけ、そんな感情を表に出さないないでいられるようになった」
「それでも、敗北を忘れることはなかった。負けることなど考えたことがない人間が負ければ、まるで世界が崩れ落ちたように感じるだろう。地に落ち、名誉を失う。『なんということだ!負けるなんて考えてもみなかった、ちくしょう、俺の人生は終わりだ』と」
「これまで私の経験のどこかに、たまたま試合中に起こったわずかな失敗が刻まれていたとしても、それで人生観が変わることはなかっただろう。ありがたいことに、ともかく私は長い間無敗である」
「しかし、負ける可能性を認めていなかったら、また、負けた時の悔しさなどを実感したことがなければ、そして、いつも心の中でそんな気持ちを持ち続けていなければ、今の私はなかったはずだ」
byヒクソン・グレイシー