「直感は、心の中の何もないところから生まれる。一方、意識は目で見たときの評価から生まれる。『おっ、マックだ。他のパソコンとは違うなあ』『ああ、これはいい。あれはだめだ』『なんて高級なバッグだろう。これから長く使えそうだ。これは紙だ。すぐ破れるぞ』『セラミックでハンドメイドだ。素晴らしい』『金属製で、中国製で……』。」

「人は物を見ると表面的な評価をする。どれもこれも表面的な話だ。今、大半の人は表面的な世界に生きている。かっこいい、賢そう、強そう、お金がありそう。これは良さそう、あれは悪そう。多くの人の結論はそこにあり、外見で評価をしている」

「もっと自分の内面を見つめれば人生は変わるだろう。たとえば、瞑想や呼吸法などのエクササイズをする。森を散歩する。あるいは、音楽を聞いて頭を空っぽにする。その中で自分自身を見つめ直すことができるものを探そう」

「最高に悟りを開いた状態とは、空っぽの心だ。毎日五分間、自分が空っぽになるところを想像できる人は、あまりいないのではないだろうか。不思議なことに、私は十二歳のとき、母に連れられて超越瞑想の集会に通ったにもかかわらず、そういうことをあまり考えてこなかった」

「その集会には、朝と夕方それぞれ二十分ずつしか参加しなかったが、何も起こらなかったので必ず眠くなり、何の効果もなかった。私はいつも元気いっぱいでずっと体を動かしていた。だから、体を使わない活動からは何の影響も受けなかったのだ」
byヒクソン・グレイシー