「道場に来た子どもたちは綱引きやサッカーをするだけだった。最近とちがい、ゆっくり少しずつ柔術の手ほどきを受けていった」
「いまは子どもの準備ができていないうちから競技をやらせようとする親が多すぎる。幼い子たにとって柔術は楽しい遊戯にほかならず、ゲームや計画された遊びを通して動きに慣れていくのだ」
「大きくなるにつれて柔術を教え込めるようになるが、そこにも遊び心が必要だ。幼いころに周囲が押しつけると、子どもはいやになってやめてしまい、それきり戻ってこない」
「親が自分の満たされない野心や不満や不安といった感情的な重荷を子に背負わせてはならない。一貫して子どもを支えていく必要がある」
「いちばん大事なのは、子どもが勝とうが負けようが引き分けようが、そこで判断せずに経験を積ませていくことだ」
byヒクソン・グレイシー