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己の感度に信頼を置いていた
己の感度に信頼を置いていた
投稿日 : 2024年6月4日 | カテゴリー :
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「練習に練習を重ねても上達しない人がいるが、それは勝てる相手に得意なことしか練習していないからだ。自分の弱点に取り組まないから成長が止まり、競争相手に追いつかれる。『うるさい、俺は得意なことだけやっていく』と口にする王者はいずれ挫折する」
「才能があってもそれだけでは限界があるからだ。自分自身を理解しないとかならず壁にぶち当たる。また、孫氏や宮本武蔵を諳んじても偉大な戦士にはなれない。戦いは芸術であると同時に科学でもあるからだ。創造性や情熱や本能が必要だから芸術なのであり、技術やタイミング、強さや持久力といった経験的側面は科学の領分だ」
「セコンドから『右に動け』と指示が飛んでも、私は『右なんて行くか、左だ』と心の中でつぶやくことがある。リングに立っているのは私だ。ほかの誰にも見えないものを見、誰にも感じられないものを感じているのだから、自分の直感を信じるしかない」
「だからリング上では頭で考えたことがない。感じるままに戦った。キャリアの絶頂期には感覚が研ぎ澄まされていて、相手の不安を嗅ぎ取ったり、相手のエネルギーが漏れていくところが見えたりした。こうした己の感度に信頼を置いていたから無分別に戦ったことはなく、無理やりチャンスをつくろうともしなかった」
「相手と接点を確立し、相手のミスを待つか、相手が投げかけてくる問題を瞬時に解決する。いずれの場合も期待や予測を排除して対峙しているため、体が自然に反応し、全力で動きを起こしたり相手に反応したりできた」
byヒクソン・グレイシー
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