「控え室に戻ったとき、首に違和感があった。100パーセントの力は出せない。負傷を隠しながら、木村浩一郎というこれまた日本人レスラーと戦わねばならない」
「試合がはじまり、木村が片足タックルにきたが、痛めた首の影響で、うまく手足を伸ばしてタックルを切ることができなかった。高々とリフトアップされた」
「マットに叩きつけにくるはずだ。だが、木村とその動きにしっかりコネクトしていた私は、上方に向かう相手のエネルギーを利用して空中でくるりと体を回転させ、相手の首に腕を回したまま着地した」
「その状態でグラウンドへ移行してサイドポジションからバックを取り、最後はチョークでタップさせた」
「木村は試合後、私と戦う機会を得られたことに感謝を述べ、グレイシー柔術の奥深さに感銘を受けたので柔術を学びたい、と語った」
byヒクソン・グレイシー