「わずか五年でバーリトゥードはMMAに形を変えた。グレイシー柔術が格闘界にパラダイムシフト、つまり革命的変化をもたらしたのは確かだが、すでにあらゆるファイターが柔術を研究していた」
「多くの選手が柔術との戦い方を知るためだけに柔術を学んでいた。私にとって、バーリトゥードとMMAは同じではない。いい意味でも悪い意味でもバーリトゥードのほうが、より多くの可能性がある」
「第四回UFCでホイスがダン・スバーンと戦ったときのように、チャンスが訪れるまでは防御的に戦う必要がある。スバーンは二六〇ポンド〔一一八キロ〕あり、十六分近くホイスの上になっていたが、最後にホイスが後ろからの三角絞めで仕留めた」
「現在のルールならホイスは絶対に勝てなかった。グラウンド状態が五分続くとレフェリーが双方を立たせるからだ。MMAはゲームで、バーリトゥードは戦争だ。一ラウンド五分制ならその間一〇〇パーセントの力で戦える」
「五分経てば回復の時間をもらえるからだ。休憩中に戦略を立て直すこともできる。また階級制の試合なら相手も自分と同じくらいの重さなので、五〇ポンド〔二三キロ〕の体重差に圧倒されることもない」
byヒクソン・グレイシー