トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪
「九九年十一月、私はホクソン、キムとともに東京に戻ってきた。ベテランレスラー桜庭和志と戦うホイラーのセコンドを務めるためだ。桜庭は体格で弟に勝り、すでに総合格闘家としても、グレイシーではない柔術家を相手に成功を収めていた」
「一ラウンド十五分のニラウンド制。勝敗を決めるのはギブアップのみで、レフェリーは試合を止められない。試合開始。ホイラーは桜庭をグラウンドに持ち込めず、桜庭はあざができるほど執拗に脚を蹴ってきた」
「第二ラウンド十三分、桜庭がホイラーをキムラにとらえると、ホイラーはタップしていないのにレフェリーがラウンド終了前に試合を止めた」
「レフェリーに試合を止める権限はないとルールに明記されていたため、私たちの陣営とプロモーターの間に罵声が飛び交った。そこで桜庭がマイクを握って私への挑戦を表明すると会場は熱狂した」
byヒクソン・グレイシー