「現代人には、とりわけ柔術が貴重な存在となりえる。柔術に取り組めば、いやでもほかの人たちとつながるからだ。私の最大の使命は、稽古を通じて人々をもういちど人間らしくすることだと信じている」
「呼吸し、身体を接触させ、交戦し、離れ、撤退するーーーこうした原始的なプロセスで必要なのは、考えることより自分の感覚を信じることだ。それを実践することで自分の身体とつながり直すことができる」
「人がぎっしり詰まった部屋に入る場合、私はまず部屋に満ちたエネルギーとつながってみる。幸福感、嫉妬、怒り、称賛、無邪気、愛、純朴さと、いろんなものを感知するだろう」
「感覚をはたらかせてやれば、その部屋のどんなものでもとらえられる。いまの私は、周囲の人や環境とどうつながるかをつねに考えながら人生を送っている。それはたいていひとつの問題からはじまる」
「『なぜ私はこれをしているのか?これにはエネルギーを注ぐ価値はあるか?』自分の答えが肯定できなかったら、つながりを解いてそこを離れ、家に帰って庭の動物にエサをやったり犬を散歩させたりする」
byヒクソン・グレイシー