「現在の私は、かつて戦っていた自分から比べれば、最高の日でも五パーセントのエネルギーを発露させている程度にすぎない」
「しかし、私に宿った目に見えない力は肉体を超越し、死ぬまで変わらず私の一部でありつづけるだろう。だから私にとって柔術には、戦うこと以上の大きな意味がある」
「見えない力を秘めた『自分自身』について多くの人に気づきをあたえ、教えるためのツールなのだ。柔術が人気を博し、多くの指導者にとって実入りのいい仕事になっているのを見るのは感慨深いものがあるが、それは私が柔術を通して教える内容とは位相が異なる」
「私の生徒の九八パーセントは週二、三日練習して基本的な技術を磨いたあと、同じ土俵でそれを試していく。彼らは相手を助けるだけでなく、人間的に向上しようとしている。その手伝いをするのがいまの私を駆り立てるモチベーションだ」
「柔術は私の哲学であり、神聖な名誉であり、私の一族の伝統だ。柔術のおかげで私は人を許せるだけの強さを手に入れ、信念のために戦えるだけの自信を持つことができたのだ」
byヒクソン・グレイシー