トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪
「恋愛をする年頃になると、女性を従わせるような付き合い方だけはいやだと考え、対等なパートナーとして、支え合い、友達になれる相手を求めた。実際、どんな程度の付き合いでも、相手は自分が尊敬できる人ばかりだ」
「誰でも自然にそう考えるようになるものだが、あれほど優れた人物だったにもかかわらず、父がそれに気づくことはなかった。父にも欠点があったのだ。確かに、誰よりも深く柔術を理解する強い人であり、心から尊敬できる人だった。それでも、間違いはあるのだと思うようになった」
「そしてもっとあとになって、自分は父とまったく違う選択をしたと気づいたのだった。たとえば私は、娘には趣味程度に護身術を習わせたが、できるだけいろんな経験をさせたいと考え、バレエ、ピアノ、ダンスなど、他にも好きなことをやらせた。経済的に許す限り良い学校へ入れた。将来は自分の力で生きていくことができると実感させたかった」
「自分には力があるのだと気づかせたかった。有名な人物にならなくてもいいから、自分で人生を選ぶことができるようになってほしい。自立した大人として生活できるようになってほしい。そう願って育てた。これは小さい頃から何度も考えてきた問題であり、父の欠点が見え始めたきっかけの一つだった」
byヒクソン・グレイシー