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見えないものを必死で見ようとすること
見えないものを必死で見ようとすること
投稿日 : 2024年10月11日 | カテゴリー :
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「父が築いた柔術をさらに進歩させるために、私も努力を重ねた。現在の柔術の進化の半分以上は私の力によるものだという自負もある。しかし、何か新しいものを生み出したかというと、それは違う」
「私は発明家タイプではないし、机に向かって考える人間ではないのだ。飛行機を発明した人は、それだけで天才だ。しかし、飛行機が発明されてから現在まで、かなりの改良が加えられてきたことを考えてみてほしい」
「たとえば過去五十年で、飛行機は驚くほど進歩しているが、一つひとつの進歩は小さな工夫や微調整といった改良にすぎない。そういう意味で、自分は改良する側の人間だと思う。私は幼い頃から、自分の才能を信じ、グレイシー一族の人間だと自覚している競争心が強い子供だった」
「負けず嫌いで、情けない結果を出したくなかった。われわれ兄弟は、全員が同じ稽古をしてきたし、同じような教育を受け、同じような価値観で育てられた。まったく同じ環境で育ったにもかかわらず、私だけが、細かいことに注目する性格だった」
「知っていることの中から、大事な何かを読み取ろうとし、見えないものを必死で見ようとすること。情熱、集中力、何事も妥協したくないという気持ち、自尊心…… 。それが私の個性だった。目の前に問題があれば解決しないではいられなかった」
「柔術の基本は父から教わったが、その教えの中にはあれこれと解決しなければいけない問題が残っており、そして私は、未解決の問題には答えを探さずにはいられなかった。すでにあるものを改良することは、私にとって天職だった」
byヒクソン・グレイシー
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