「そのうち子供たちは大きくなった。長男は亡くなり、次男のクロンは十八歳になるころには家にいる時間がずいぶん少なくなり、二十歳と二十二歳の娘たちはヨーロッパに住んでいた」
「子供たちのいない家で、妻と私は二人きりで向き合うことが増えた。妻は、私のしたことがどうして許せないと言うようになり、私は、妻と一緒にいても胸の高鳴るような幸せを感じることができなくなってきた」
「かつての強い結びつきはもうなく、私は自分に正直になり、自分の道を行くべきだと思った。そのままでいいはずはなかった」
「家が気に入っているという理由も、財産を手放したくないという理由も、あるいは社会的な活動を続けるために、結婚しているのだと世間に示したいという理由も、意味を持たなかった」
「本当の自分にとって正しい理由など何一つ残っていなかった」
byヒクソン・グレイシー