「私は妻を見て、とても落ち着いた声で、冷静に、感情や怒りを交えずに言った。『聞いてくれて、僕たちはもう、一緒にいるべきではないも思う』。彼女は驚いた。『何ですって?』私は言った。『今の僕は幸せじゃない。心が弾むような、何か新しいことがしたいんだ』」
「離婚という辛い手続きを進めているという気はしなかった。弁護士を頼むつもりはなかったし、よくある離婚訴訟を起こすつもりもなかった。財産を分割するつもりもなかった。新しくスタートを切る際には、ポケットに小銭を入れただけで出発したかったのだ」
「私には、これまでやってきたように、どんなことをしても食べていけるという自信があった。だから『すべては君のものだ』と言った。妻は受け入れるしかなく、それ以上要求することもなかった。『分かったわ。出て行きたいというのなら、出て行って』」
「私はすべての資産を彼女に譲り、無一文になって、将来のことは何一つ保証のないまま、家を出た。それでも正しい判断をしたという自信があった。『いいさ、もうそんなに金なんかいらない。子供に金がかかるわけでもない。みんな一人前だ』。私は正しい決断をした自信があり、落ち着いていたのだ」
「私はブラジルに帰ると小さな仕事をいくつか始めた。そして、やっと家を買うことができた。いや、正直に言うと、借金して買ったから、まだ何年もローンが残っているが、とにかく自分の家だ。そして、新しい恋人にも出会えたし、これまでにないほど幸せだ」
「人生で最高のときだと言ってもいほど幸せだ。もう一度金持ちになる力だって残っている。しかし、もしなれなくても、穏やかな気持ちでいられる。金持ちになることは何の執着もないし、今の自分のままでいい」
byヒクソン・グレイシー