「父は痩せていて体が弱く『よし、どんな相手でもぶっ飛ばすぞ』という主義で突っ走れる人ではなかった」

「自分より四十キロも重い相手を目の前にして、四十分でも一時間でも、いくらでも待つしかなかった」

「もし相手が、一瞬でもためらったり、疲れたり、何か小さなミスをするば、倒そうとした」

「しかし、そんなチャンスがないときは、どんなに長い時間でも待つ。おかげで父は、自分の強さを信じられる強い心を持つようになった。それは素晴らしい長所だ」

「何より、自分は無敵だと分かる。ただし相手を必ず倒せるかどうかというと、それはまた別の話だ」
byヒクソン・グレイシー