
「今の彼女の目標は、息子と二人で暮らせる家を買い、息子を大学に入れ、医者になってもらい、ずっと一緒に暮らすことだ。それが彼女の夢だ。その夢のためなら喜んですべてを犠牲にしている。なかなかできることではないし、賞賛するべきだと思う」

「できれば私は、彼女には好きなだけ家にいてもらうつもりだし、経済的にも、なるべく応援するつもりでいる。自分のものを買うための、ちょっとしたボーナスも出そうと思う。私は彼女を支えている。神は彼女を助ける機会を与えられ、彼女が私に出会う機会を与えられた」

「それは彼女の人生にとってプラスになった。彼女がそれを分かっているというのもまたすごいことだ。私は幸せだし、彼女も幸せだ。そしてまだまだ人生は続く。他にも多くの不幸な母親がいるかもしれないが、話一人の手には負えない」

「残念なことだが、すべて私が責任を取るというわけにはいかないのだ。彼女は心の持ち方を変え、欲しいものを手に入れる可能性を信じた。『踏みつけられるだけの結婚生活なんて我慢できない立ち上がりたい。貧しくても、この現実を変えるために力いっぱいがんばろう』」

「その熱い思いが、彼女を成長させた。今では自分にもいいことが起こりそうだと思えるまでになった。このように人間、どれだけ情熱を持ち、どれだけ打ち込めるかがすべてなのだ」
byヒクソン・グレイシー
