トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「私はたいてい、柔術の稽古をするとき、戦略や計画を立てる。しかし、ときには、『今日は楽しくやろう』とだけ言って始めることもある。何の計画もなく、何の目的もなく、トレーニングを始めることもある。そのうち私は、自分のトレーニングでも、あの日と同じ感動を味わうことができるようになった」

「無の感覚をつかんだのだ。タイミング、動き、相手の攻撃を、瞬時に捉えることのできる感覚を、自分のものにしたのだ。こうして私は、無の境地を知ることができた。ご存知の人も多いだろうが、これは昔の修道士が発展させたものだ」

「ただし、誰にでも同じことができるとは限らず、私と同じエクササイズをしても、同じ結果が起こるとはいえない。ヨガの中で無を知る人もいるかもしれないし、冷たい滝の下に座ることで知る人もいるかもしれない。私の場合は、それがブラジリアン拳法だった」

「私の先生は、動物の本能を人間が再現する、独自の拳法を実践していた。あるときは猿になり、できるだけそっくりに猿の動きを真似する。普通の呼吸と、深く速い呼吸法を使い、犬、鷹、ヘビ、ワニ、その他いろいろな動物になる」
byヒクソン・グレイシー