
「無の心が分かれば、感覚が研ぎ澄まされる。よく言われるように、人間の脳は能力の八%程度しか使われてないが、瞑想をしているとその割合は上がるという」

「それは、自分の周りのエネルギーに敏感になるからだ。見たり聞いたりする必要はなく、まったく別のやり方で感じられる。精神に直接伝わってくる」

「そして、これまでにない直感力が生まれるのだ。たとえば、ある物事をするときに『いや、それはうまくいかない気がする。行きたくない』と突然感じることがあり、論理的な説明はできないけど、その気持ちには確信がある、というように」

「それは、人間の目には見えない要素が存在し、原子のあいだを動いて、壁でも生き物でも何でも通過することができるからだと、私は理解している。すべてのものには隙間がある」

「たとえば、木片を高性能の顕微鏡で見ると、一定のパターンで原子が動いていて、その隙間で、さまざまなことが起こっている。そして、それが神についての私なりの説明だ」
byヒクソン・グレイシー
