「対戦相手が私に恐れを感じている試合は多かった。私が強い意志を込め、感情を無にして相手を見つめるからだ。想像してもらえるだろうか」

「敵に向かい合うとき、私は自分をライオンに見立てている。ライオンは、人を見るときに感情を込めたりしない。その人を殺すこともできるし、横目で見て通り過ぎることもできる」

「見逃してくれるのか、がぶりと食われるのか。人には、ライオンがどういうつもりなのか分からない。そんなライオンの無の状態、いつでも優位に立てる状況は、私が敵を前にしたときの感じと似ている」

「怒りを表さず、何をするつもりなのかを見せず、自分にはすべてが分かっているという感覚だけを鋭くぶつける」

「すると敵は私を見て、どう攻撃していいのか、何をするべきなのか分からず、たいていはためらう。そのためらいが私に有利に働く」
byヒクソン・グレイシー