

「私は料理が好きだ。毎日料理をするわけではないが、私がキッチンに立つとみんながご馳走を期待する。私が張り切って腕をふるうと知ってるからだ。たとえ普通のご飯と野菜だけしかなくても、みんなが喜ぶ特別な料理に仕上げてみせる」

「だから子供たちはいつも、『ねえねえ、父さん。何かつくって』と言って、私がキッチンに立つのを楽しみにしていた。私には、適当にさっさとつくって『さあ食べろ』と言うことなどできない。それでは楽しくないし、おいしくないし、まるで私らしくない」

「私は銃が好きだ。コレクションだってかなりのもので、射撃場へ行って試し撃ちをするのを楽しみにしている。そしてそのあと家に帰ると、必ずていねいに銃を清掃して、一つ残らずピカピカになるまでオイルを塗っておかないと気がすまない」

「すでに何千発も撃った銃がいくつかあるが、どれも新品に見えるはずだ。細かいホコリやゴミなど故障の原因になるものは一切残さずオイルを塗って乾かし、まっさらの状態にする」

「箱に入れたらどれも買ってきたばかりだと思うだろう。自分の好きなことをしているときの私は、まるで中毒にかかったように心から楽しみ、一生懸命にやる。人生とは、いつもそうでありたいと思う」
byヒクソン・グレイシー
