
「私が改良を重ねてきた技術、発見した事実、私を最強のファイターにしたエッセンス。何もかも墓まで持っていったらどうなるだろう」

「あるいは、息子だけに教えて、グレイシーの旗の中に封じ込めておいたらどうだろう。きっと柔術界全体が活気を失うに違いない」

「そして見えない力を持つ人間は、いずれ育たなくなり、ただ腕っぷしが強いだけの男ばかりになってしまうだろう。私は自分に敬意を抱いてくれる世界中の人を、その愛情のすべてを、誇りに思うべきだと気がついた」

「私は幸せだ。だから恩返しがしたい。彼らが想像さえしていなかったようなことを教えたい。黒帯取得者さえ『へえ、こんなことができるなんて、気づかなかった』と驚くような内容を伝授したい」

「そう考えて、世界中で新しいセミナーを始めたのだ。柔術を学ぶすべての人を変えるため」
byヒクソン・グレイシー
