出水鶴柔術


トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「試合開始直後、二人とも床に倒れ、まず船木が殴りかかってきた。船木は正しいポジションなどお構いなしに、ともかくパンチを繰り出してきた」

「彼のグローブはボクシング用のものではなく指が出るタイプのものだったため、革の飛び出した部分が私の目に当たった。正確なパンチとはいえなかったが、かえって眼球が圧迫され、私の目の前は何も見えなくなった」

「大動脈の神経は両目とつながっているので、傷ついたのが片目だけであっても、もう一方の目も見えにくくなることがある。私の視界は全体がぼやけていて、床に横たわったままでいるしかなかった。セコンドについていた弟が『さあ、立て!』と叫んでいた」

「しかし私はそのままの姿勢で考えていた。セコンドが指示する声と、船木が蹴るたびに四万人の観衆が叫ぶ『オー』というどよめきを聞きながら、心の中でこうつぶやいていた。『ちくしょう、見えない。これでは立てないぞ』」
byヒクソン・グレイシー

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