主導権を握れる人間になることだ

「セールスマンは、私が興味を示さず疑いの目で見ている商品を、売り込まなくてはいけない。どんなにいい商品だろうと、興味を持っている相手に売り込むより難しいはずだ」

「最後に私がもし本当にいいと思ったら、自分から取引をまとめてもいい。ただしそれは、納得すればの話だ。その商品が買う価値があるものだと、心から同意していない限り、買わない」

「顧客の心を動かす訓練を積んだセールスマンから、商品の良さを繰り返しアピールされたぐらいでは買わない。販売戦略や宣伝文句につられて、つい契約してしまうということはない。ものを売ろうという人は、計画的に近づいてくる」

「そして、逃げ道はないと思わせようとする。その商品がどうしても欲しいと思わせるような販売計画を立ててやって来る。しかしらそういう心理作戦が通用しなければ、彼らは足場がなくなったと感じるだろう」

「交渉はそれからだ。売る側の立場は弱くなり、そうなればもう分析するのは簡単だ。本当に欲しいのか。必要な商品なのか。実はいらないのか。重要なのは、後を追いかけるのではなく、主導権を握れる人間になることだ」
byヒクソン・グレイシー


