ライオンにもネズミにも、人間が見習うべき点がある

「柔術のおもしろさは、相手を観察し、自分の特徴を生かして作戦を立てるところにあると思う。これは柔術に限らず、どんな活動にもいえることだ。ライオンにもネズミにも、人間が見習うべき点がある」

「まずネズミは、最高に守りが堅い。攻撃する力はなくても、我慢強さでは一番だ。一匹のネズミが人間の目の前を通って巣穴へ戻ったら、人間がいなくなるまで絶対に出てこない」

「たとえ飢え死にしてもじっと待つ。我慢強いこと、それがネズミの長所であり特徴だ。一方、獲物を捕らえる能力が抜群のライオンはどうだろう。彼らはすぐに獲物をしとめることができるように見えるが、むやみに攻撃しない」

「冷静に待つべきだと知っている。獲物に近づき、とどめをさすことのできるベストな一瞬を待つ。もちろん攻撃力も欠かせない。ここぞという瞬間に、一発で獲物をしとめなくてはならない。失敗は許されないから、最後まで警戒を緩めず、攻撃にすべてのエネルギーを注ぐ」

「つまりライオンもまた我慢強い。しかしネズミとは違ってライオンの我慢強さは、攻撃のためのものだ。ネズミの我慢強さは生き残るため、身を守るためだ」
byヒクソン・グレイシー



