世の中からどんな影響を受けたいのかという問題なのだ


「貧しい人にも金持ちの姿は目に入るから、自分とは違うと気づく。しかし、どれほど違うのかは実感できない。どれほど教養があるか、何のために生きているのか、夜はどんなふうに眠るか、何の薬を飲んでいるか、どんな健康問題を抱えているか…… 」

「そういう詳しいことを現実のとおりに思い描くことはない。『へえ、あんな時計や指輪を持っているのか』という表面的なイメージがあるだけだ」

「うらやましいと思う人もいるかもしれないが、それだけだ。彼らの中には悪人になる人もいるだろうし、やけになって、腕ずくで時計を奪おうとする人もいるだろう」

「それでも私は、できるだけ理解して、自分なりの愛情を注いで接したい。どんな効果があるかは分からない。しかし少なくとも、私にとっては重要なことだ。自分のためにそうしたい」

「つまり、私が世の中をどう見ているのか、どんな行動を起こして、どう変えようとしているのか、世の中からどんな影響を受けたいのかという問題なのだ」
byヒクソン・グレイシー


