勝っても負けても、次の試合への踏み台にしよう

「クロンは、小さい頃から茶帯になるまで、対戦した五十四試合すべてにおいてギブアップをとり、連続勝利を続けてきた。大会に出ると、たいていは一日に五試合ほどの対戦が組まれていて、私は一試合目を勝利した彼にこう言う」

「『よくやった。休憩しよう。マッサージだ』。ニ試合目も同じで、決勝までは、一つ勝つたびに喜んだりはせず、最後まで進むことだけを目指す。一段ずつ、最後まで上りきる。頂上に着くまでお祝いはなしだ。ついに決勝でクロンが勝つと、『おめでとう』とねぎらいの言葉をかける」

「みんなでクロンを担いで歓声をあげる。家に向いながら、私は言う。『今日の試合は全部録画してある。運に助けられた場面が二箇所あったな。もっとうまくやれたはずだ。もう少し正解に動いたほうがよかったし、守った方が良い場面もあった。でもお前の勝ちだ。だがまだ伸びるぞ』」

「『今回は勝ったが相手がもう少しうまかったら負けていたかもしれない。欠点はまだまだ減らせるし、やるべきことがたくさんある。トレーニングを続けよう。みんなお前を強いと思っているが、もっと強くなれる』」

「『今日は勝ったし、次の試合にやるべきことも分かってよかった。まあ、負けていても、家に帰って練習して、次は勝てるようにするだけだから、同じことだ。勝っても負けても、次の試合への踏み台にしよう』」

byヒクソン・グレイシー

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