「アメリカのレスリング王者が空港で立ち往生していると電話で聞いたホーウスがいとこのカーウソンと空港に駆けつけたときは、アンダーソンはすでに何時間も待たされいた。言い伝えによれば、ホーウスは『ブラジルのレスリング関係者』と名乗って、来るのが遅れたことを詫び、車の屋根にサーフボードを載せて出発した。それから一週間、アンダーソンとホーウスは生活と練習とサーフィンをともにした。サッカーのブラジル対アルゼンチン戦までいっしょに観にいったという。ホーウスとのリオ暮らしは格別だったようで、アンダーソンはたえず彼といっしょに活動した」
「ホーウスに誘拐されたのだと気づいたときには、アメリカ人レスラーはもう帰りたくなくなっていた。もちろん、遊んでばかりいたわけではない。ふたりで激しい練習をし、たがいの技術を比較、解剖した。ホーウスがいつも道衣を着ているのをアンダーソンは不思議に思ったが、楽しすぎて、あれこれ質問はしなかった。もっとも関心したのは、ホーウスがどんなポジションからも抜け出せることだった」
byヒクソン・グレイシー
一族最高の柔術家と名高いホーウス・グレイシーは柔術の進化・発展の為にレスリングやサンボなど色んな格闘技の技術を吸収したそうです。
しかし、ホーウスの柔術進化の影には、どんなポジションからも身を守り抜け出せるディフェンド・エスケープ能力のグレイシー柔術の土台あってのことでした。
柔術がどんなに進化し発展したとしても人間自体は弱い生き物です… どんな時代になろうとも人に必要なのは全てに応用の効く柔術の本質である弱者のセルフディフェンスなのです♬*\(^o^)/*