「柔術の真理とは、小さな者が負けないことにある。私は教え子には、誰と戦っても負けない柔術を指導する。負けないことだ」

「私の父、小さなエリオは大きな人間と戦い、すぐに仕留めることなどできないが、相手が疲れてくると、仕留めることが可能となる戦いをクリエイトした」

「誰でもすぐに仕留めることができる柔術など、エリオは創造していないし、指導もしていない。負けないことと、それが勝利を意味する」

「実戦にポイントなど必要ない。仕留める機会、正しい時が訪れるのを待っているのだから、なぜ敗北になる。ポイントを取ったから、5分間必死で抑えこんでポイントで勝つ。10分が過ぎるころに体は疲れ切っている」

「そんな戦い方をするのも、時間制限があるからだ。そんな戦いをしている者は、すぐに疲れてしまう。そうならないために、私たちは時間制限などない柔術を指導している。グレイシー柔術にストップウォッチは必要ない」
byホリオン・グレイシー