「柔道は素晴らしいスポーツに発展し、マーシャルアーツとして多くのことを失った。柔道はもうセルフディフェンスとして有効ではない。マーシャルアーツは身を護るために生まれたというのに」

「五輪スポーツに採用されるということは、それだけの人気を獲得できるけど、それは武道としての技術体系を失ってしまう危機的状況を招くことになる。柔術だって、グレイシー一族がいなければ、その技は失われていた。柔道だけが残ることになってね」

「フィットネスで汗を流している人は、体を鍛えてベネフィットを得ようなんて思っていないよ。健康のためだ。マーシャルアーツも健康のため、そして自己啓発のためにある。スポーツでなくても、米国の人達だって空手に興味を持ってくれるよ」

「さらに護身術として役に立つのだから。そしてスポーツとして空手を学びたい人がいれば、マチダ空手はその人にも役に立てる。ただし、空手の本質、マーシャルアーツの本質は試合に出る云々でなく、50歳を過ぎてもその人の目的によって稽古が可能になることだ」

「武道は全ての人を受け入れているんだよ。マチダ空手も老若男女、全ての人々のために存在している」
byシンゾー・マチダ