「柔術を教えることが大好きだったのは、人の本当の姿があらわになるからだ。マットに足を踏み入れると白い道着をまとった人々が居並び、みなが腰に帯を巻いている」

「ひとたび交戦すれば己の緊張や恐怖心を隠すことは難しい。逆に、小柄で柔和そうな男が真の戦士だということもある。勝っても負けても、粘り強く勇敢に戦う」

「臆病者は自分が優勢に立ったときはよくても、劣勢になるとたちまち『ストップ!痛い!疲れた!』と叫ぶ。生まれつき攻撃的な性格でも、じつは臆病な人間はいるし、そんな人の心は簡単に読み取れる」

「私は生徒たちにどう戦ったかだけでなく、どんな気持ちで戦ったかも自己点検させるようにした。正直に自分を点検すれば、より強い人間に変わることができる」

「誇りを持って自分の短所と向き合い、しっかりとその宿題をこなしたときにしか成長はおとずれない。もちろん、自分の意志で私の道場へ通いつづける人に、宿題をしてこないような愚か者はいないのだが」
byヒクソン・グレイシー