トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪

「人工股関節への置換手術を受けたあとリハビリの過程を受け入れ、理学療法にフルタイムで取り組んだ。年齢の割に回復は早く、時を移さずマットに戻ることができた。医者や理学療法士のおかげもあるだろうが、生まれてからずっと武術を修練してきたなかで身につけた心構えや習慣が功を奏したにちがいない」

「この経験を通して私は、柔術をアスリートや格闘家だけでなく、あらゆる人が利用しやすいものにしなければいけないと思った。それまで私の生徒は一流のアスリートがほとんどだった。食物連鎖の頂点に立つ、槍の切っ先のような人たちだ。しかし、みずから老化のプロセスを経たおかげで気がついたのだ」

「グレイシー柔術はもともと体格に恵まれず、運動神経に劣る、自信の持てない初心者のために考案されたはずだ。それなのに、いまでは柔術道場に入門して練習をはじめることがどれだけハードルの高いものになっていることか」

「カリフラワーのように耳がつぶれ、絶え間ない痛みに耐え、大男が臭い道着で顔に覆いかぶさってくるーーーそんなことが柔術を学ぶのに必要な前提であってはならない」
byヒクソン・グレイシー