「私と兄弟、いとこたちはエリオとカーウソンの足跡をたどり、一族の看板を背負って戦場に乗り込みたいと思っていた」
「父と伯父は赤ん坊のころから私たちに勇気を植えつけようとした。グレイシー一族には、男の赤ん坊を一歳の誕生日前に空中へ放り投げる伝統があった」
「父と息子の間に信頼を築くためだ。投げる高さを少しずつ変えていく。最初は手の中で弾ませる。赤ん坊が笑ったら、少し高く弾ませてみる」
「次は何センチか空中に投げ上げて、手の中に戻す。次は三〇センチほど投げ上げてみる。さらに三〇センチ追加する。父と伯父は、私と弟ホイスなど何人かは放り投げてキャッチボールをすることもできたという」
「一族の赤ん坊がみんなこの試練に耐えれるわけではなく、これはどの子が″勇敢な”ファイターになるかを見極める試金石だったのだろう」
byヒクソン・グレイシー