「ホリオンが当初抱いていた計画はすでに崩壊しはじめていた。アメリカへ渡ってMMAで戦い、みずからの柔術道場を開くブラジル人がどんどん増えていった」
「皮肉なことに、ホリオンは自身の成功を食い物にされる結果となったのだ。父はブラジルで暮らしていて、アメリカの状況にはいっさいタッチしていない」
「アメリカの柔術界がどれだけ無秩序になっているか、まるでわかっていなかった。日本へ同行してセコンドについてほしいと頼んだが、断られた」
「胸が張り裂ける思いだったが、それでも使命は果たさなければならない。浪人の心境だったが、切腹する気もなければ、大金のために仕組まれた試合をする気もない」
「自分が最強のグレイシーであることを世界に証明しようと、これまで以上に強く意を決していた」
byヒクソン・グレイシー