「私はTシャツを脱ぎ、昨夜寝たときに着ていた灰色のスウェットパンツのままマットに上がった。続いて安生がマットの中央に立ち、ふたりで戦いの構えに入った。私はローキックを入れ、すかさずクリンチにとらえると倒してグラウンドに持ち込んだ」
「マウントを取られた状態から安生は私の口に人差し指を突き入れ、全力で頬を突き破ろうとした。それくらいで私を止めることはできない。いくつかパンチを入れて口から指を外すと、こんどは安生が支払いをする番だ」
「最初は打撃で打ちのめして追い払うつもりでいたが、指を口に入れてきた時点で彼はこの対決を新しいレベルへ引き上げてしまい、私は殺意を覚えていた」
「本気で殴りはじめる前に、時間をかけてマウントポジションのままマット中央へ移動し、逃げられないようにした。それから手順どおり顔面へパンチの雨を降らせた」
「私がチョークにくることを願ってか、安生は体を回してうつ伏せになろうとしたが、簡単に眠らせるわけにはいかない。鼻が折れ、目が両方腫れ上がってふさがるまで殴りつづけた。それからチョークで血だまりの中に眠らせた」
byヒクソン・グレイシー