
「私は、技術を使って勝つことができるだろう。相手がどんなポジションについていようとも、私の技術のほうが優れていれば、エネルギーを無駄づかいさせ続けられるし、技術が高ければ高いほど、相手に多くのエネルギーを使わせることができる」

「五分もすれば相手は疲れ、十分後には消耗しきってしまうだろうが、それでもこちらは動きを仕掛けるだけのエネルギーが残っていることだろう」

「そこでもし私が主導権を握れば、相手はますます多くのエネルギーを使わなくてはいけなくなり、苦しい展開だと感じる。しかし私はまだやれる。結局、私が勝つ。このかけ引きは目で見ることはできない」

「なぜなら、試合を見ている人は、見えるものだけを見るからだ。どちらが安全で、どちらがそうでないかは、見ている人には分からない。上にいるほうが有利に見えるかもしれないが、最終的に上にいたほうが負けると『まさか。いったいどうして?』と言うだろう」

「この感覚や状況を言葉で説明することは非常に難しい。しかし、体験すれば分かるし、私から見ると、すべてに技術的な説明がつく」
byヒクソン・グレイシー
