
「まもなくキムは、初めて出場したプロのバーリトゥード戦で私の別の一面を見ることになった。相手はキング・ズールのリングネームで戦っていたカゼミロ・ナシメント・マルチンスという巨大で獰猛なアフリカ系ブラジル人だ」
「三十三歳、身長一九三センチ、体重一〇四キロで、一九六三年から無敗だという。どこのチームにも、格闘スクールにも、確立された格闘技にも属していなかった」
「カポエラのフットワークと組み技に打撃をミックスした、危険で型破りなファイターだ。奇妙な顔つきをして対戦相手をあざ笑う挑発行為もよくやった」
「伯父のカーロスはキング・ズール戦の日時を知ってショックを受け、『ヒクソンの感情と知性と肉体のバイオリズムはそのときに最低になる。私なら試合を延期する』と言った。私は父にこう言った」
「バイオリズムも勝ち負けも関係ない。ただ自分を試したかったのだ。格闘家になるときをずっと待ち望んでいた。ここで引き下がるわけにはいかない」
byヒクソン・グレイシー
