
「試合がはじまり組み合っとき、私は脱力感に見舞われていて、それがいっこうに回復しない。戦うふりをしながら、じつはただ一度のチャンスのためにエネルギーを蓄えていた」
「グラウンドに移行し、セルジオが私のガードをパスしたときは大騒ぎになった。ポイントでたちまち七、八点差がついた。死んだふりをし、相手に自信を持たせた」
「柔術史上最大の番狂わせが起ころうとしているーーー会場は騒然となった。不利と目されていた選手が勝つところを見たくなった多くの観客が『信じろ、セルジオ!勇気だ、セルジオ!』と声援を送る」
「試合終了も近づいてきたが、セルジオが15対0でポイントをリードしている。私はホークスに顔を向け『時間は?』と訊いた。『二分』と返ってきたとき、ここしかないと思った」
「引き込みに出て、セルジオがパスガードしようとしたところでスイープし、マウントを取ってカラーチョークにとらえた。セルジオは勇敢な男で、タップしなかったため残り四十五秒の時点で落ちた
byヒクソン・グレイシー
