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ネガティブな考え方に毒され、心が恐怖と疑念に満ちていた

「第一ラウンド終了の時点で私はショックを受けていた。自分の持てるすべてを投入しているのに、ズールは怒れる牛のように襲いかかってくる。スタミナも選択肢も尽きた気がした。怖くなった。渡らなければならない大きな河を見ているかのように」

「慎重に歩を進めて流れの深さや強さを確かめるべきところを、『むこう岸は遠すぎる!水が深すぎる!流れが強すぎる。無理だ』と心が言いはじめた。河を渡る努力をする前からやめようとしていた」

「ネガティブな考え方に毒され、心が恐怖と疑念に満ちていたことに気がついたのは、試合が終わったあとのことだった。ズールの血にまみれてコーナーへ戻ったとき、この怪物を苦しめることさえできないのかと思った」

「『タオルを投げてくれ。もうだめだ』と父に言った。エリオは耳を貸さず、『おまえはよくやっている。むこうはおまえより疲れている』と言う。私が『ちがう、父さん。本気で言ってるんだ』と返すと、父は『いやちがう。むこうはおまえ以上に参っている。やっつけてこい』と続ける」

「口論になりかけたところで、ホーウスがバケツの氷水を私の頭にぶちまけた。その衝撃で正気を取り戻し、息を切らしているうちにゴングが鳴った」

byヒクソン・グレイシー

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