
トラスト柔術アカデミー鹿児島・出水鶴柔術♪
「カモンイスにはビーチサッカーのチームがあった。ビーサルは一九五〇年代にリオで考案された。選手が一チーム五人でフィールドの長さが四〇ヤードしかないことを除けば、ふつうのサッカーと変わらない。私が子どものころにはコパカバーナ地域のチームが五つか六つあった」
「競争は熾烈で、大きな大会なは何百人も観客が集まった。カモンイスのメンバーは相手チームのゴール裏に立ってゴールキーパーに罵声を浴びせ、注意をそらすのが好きだった。そんな試合はいつも一触即発の雰囲気になり、試合後に喧嘩がはじまって大騒ぎに発展した」
「あるときは私たちはカモンイスのチームの試合でウルカへ乗り込んだ。審判の判定をめぐってカモンイスのリーダーのひとりが相手チームのファンと喧嘩になった。瞬く間に大勢の人に取り囲まれそうになり、百人もの相手サポーターに追われながらコパカバーナまで逃げ戻った」
「途中、立ち止まって少し戦っては駆けつづけた。喧嘩といっても個人戦ではなくチーム戦に近い。ときどき瓶が飛び交うことはあっても、今日のように銃が出てくることはなかった。たちまち私は自分が勇敢な信頼できる人間であることを証明し、カモンイスの階層を上がっていった。まずクライオというマリファナの売人の見張り役と使い走りを兼任した」
「クライオは暗くなるとビーチへ行って水際に立つ。みんながよく見えて、自分のほうは見られにくいからだ。やがて私は自分で配達をしてマリファナを売りはじめた。三十分くらい離れた上・中流階級の地域に住んでいたから、近所にマリファナを落とす飛行機になったのだ」
byヒクソン・グレイシー
