
「ホクソンが生まれたあとも、日々の暮らしは基本的に変わらなかった。朝七時にアパートを出て夜十時まで生徒の指導と自分の鍛錬に精を出す」
「真っ昼間にビーチへ出かけて友達とサーフィンをしたり、妻にはもうできなくなったことをいろいろやった。キムは次第に不満を募らせ、ふたりの間に初めて摩擦が生じはじめた」
「子どもが生まれて関係が変わってしまうのは、伴侶ひとりに焦点を絞り切れなくなるからだ。私はまだ若く、かつてキムと分かち合ったような情熱的な関係を変わらず求めていた」
「そして、ほかの女性たちと気軽に関係を持ちはじめた。優越的な立場からキムを見下ろしていたわけではない。何かが起こっていると直感した彼女は冷たい態度を取るようになり、私も距離を置くようになった」
「それでも、ふたりともホクソンを愛していたし、彼を育てる使命感で結ばれていた」
byヒクソン・グレイシー
